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2018-05-13
この記事は2018-05-13に書いた記事です。
情報が古くなっている可能性があるのでご注意ください。
お店や自社の事業、イベントなどをみんなに知らせて集客をしたい!と考える時、チラシなどを作って告知したり、もっと広義で言えばブランディングをしたりなどもありますが、最後はデザイン制作物に落とし込む作業が必要になってきます。
チラシ作るならもちろん『効果の出るチラシを作りたい』ですよね。事業をされている方なら一度は悩んだ事があると思います。そういう時にどう考えて作るかというお話です。
※ちなみにこの記事は、「これをやるだけ!誰でも簡単に!」とか、「効果の出るレイアウト法則はこれ!」とかのような、”そっち系”のテクニックや法則、公式とかを書いた記事ではありません。そんなものは世の中に無いので、魔法のようなものを求めている方は、目を覚ましてください^ ^
では本題いきます。
物事って、成功の理由はなかなか見つからないですが、失敗の理由って比較的すぐ見つかったりします。なので、効果の出るチラシではなく、効果の出ないチラシとはどんなものなのか?を考える方が、答えに早く近づきます。
【基本】
デザイン制作をする時、必ず、「なぜそれを作る必要があるのか」ということと、商業デザインというものは大雑把に、経営戦略>マーケティング>デザインの順番で落とし込んでくるもの、という理解が必要です。この2つは超基本です。
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商品・サービスの雰囲気とあまりにもかけ離れているデザインは論外として、代理店や制作会社などプロにデザイン制作を任せる場合でも、自社の社員が制作をする場合でも、作る人がマーケティングなどの理解の無い場合だと、おそらくとんちんかんなものが出来上がります。
何故かと言うと『株式会社◯◯様のチラシ』という”作品”を作ってしまうからなんです。どうしてそのデザインになるか、アート的な感性から作ってしまうため、アート的に優れたものは出来るかもしれませんが、そのチラシの本来の『集客』などという目的からは、ズレたものが出来上がる可能性が高いです。『かっこいいチラシ(アート的に優れたチラシ)=効果の出るチラシ』ではありません。経営戦略、マーケティング戦略を無視して、デザインが先行してしまったり、デザインを切り離して考えたり…デザイン制作を個別に設計してしまってはダメです。
パクリとは聞こえが悪いですが、良さそうな他社のチラシをたくさん見て参考にしたりすることは良いのですが、あくまで参考程度です。他社は他社です。他社に最適化されたチラシをパクっても、その形が自社に最適化されたものになるとは限りません。なので基本的にパクってもうまくいきません。
そもそも、制作をする段階まできて、パクらないとならない事態というのは、正直マーケティングとかディレクションとかが全く出来ていない状態と言えます。マーケティング(さらにはその前段階の経営戦略)などがしっかりしてれば、そこから落とし込むだけなので、ある程度は、なし崩し的にデザインって決まってくるはずなんです。なので、経営戦略とかマーケティング戦略とかは他社と違うはずなんで、パクれないというのが正解ですね。
世界初!こんなテクノロジーが!こんなかっこいいデザインで!こんなスペックで!
一見、商品を良く見せるために有効な説明に見えますが、よく考えると自慢ばかりになってませんか?こういうチラシは、うまくいきません。それは売り手の目線なのです。企業がお客さんに言いたい事と、お客さんが知りたい情報って、ズレることがほとんどです。お客さんのベネフィットを伝える必要があります。
(以前、[マーケティング]『メリット』と『ベネフィット』の違いという記事も書いてるので、ご参考にしてください。)
とりあえず、ありがちなミスを3つ書いてみました。
チラシを作るテクニック的な部分ではなく、もっと前の企画段階の話ばかりでしたが、効果を出すチラシを作るには、やはりその基本の部分が全てかと思います。テクニックや法則、公式も時には使えますが、基本からしっかり考えていけば本質が見つかるはずです。そのような地道な作業が、自社に最適な、効果の出るチラシを作り出していきます。決して魔法のような方法は無いので、やるべきことはちゃんとやる必要があると思います。
なので、経営戦略やマーケティングの理解など、事業全体を見る力があって、デザイナー(クリエイター)としての感性というものが相乗効果的に表現されていくと、本質的に効果の出るチラシが作れる可能性が高い、、、という、『マーケティング×クリエイティブ』のお話でした。
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